《2》

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あさひは、私を独占する。 心も身体も。 あの時から、ずっと。 「私、汚い。」 そう言って、あさひを拒んだ時、 「蓮は、綺麗だよ。こんなにも綺麗に、僕の前で咲いている。僕は、蓮が好き。大好き。この思いは、変わらない。だから泣かないで。」 そう言って、優しく抱き締めてくれた。 いつ、涙が溢れていたんだろう。 私、いつからあさひを好きになっていたんだろう。 今は、何にも考えられない。 考えたくない。 あさひの温もりに、溺れていたい。
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