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私達は、いつものお店に向かった。
そこは、彼が好きな場所。
「いらっしゃい。」
と、いつもの声。
少し甘い香りが漂う店内。
「兄貴、タオル貸して。」
「お前何でずぶ濡れなんだよ。」
「雨の中歩いてきた。寒いからタオル貸して。」
「やっぱりお前は馬鹿だ。上でシャワー浴びてこい。服も着替えてこいよ。そんなんで、蓮ちゃんと歩くな!」
「そこまで言わなくて・・ハクシュン。寒い。
蓮、好きな物食べて待ってて。」
「うん。分かった。」
「兄貴、蓮に手を出すなよ。」
「分かってるよ。早く行け。馬鹿が、風邪引く。」
「蓮、ちょっと待ってて。」
そう言って、階段を上がっていった。
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