2匹目

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「いやぁ、あの時は酷い目に遭いましたぞ陛下」 「悪かったよ。でもあれはジャスパーにも非があると思うぞ」 「それもそうですな。今度は気をつけましょう」 「あぁ、よろしく頼む」 「ところで陛下はどこに向かっているのですかな?」 「どこも。ただの散歩だ。今日は天気が良いからな」 俺の言葉を聞いたジャスパーは何か考えるような仕草を見せた。 それからうんとひとつ頷き言った。 「陛下、ワタクシ実はあちらでの仕事がなかなか溜まっておりましてな。今日はコーカスに警護を任せてもよろしいですかな?」 「いいぞ」
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