2匹目

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「ときに陛下、お体の調子はいかがでしょうか?」 「なんともないぞ」 コーカスは歩いてる俺に並行して飛びながら話しかけてきた。 「それはよかった。この間の一件で怪我でもされたのではと心配していました」 「大丈夫だ、お前のおかげでな。あの時は本当に助かった。ありがとな」 「滅相もない。あれは私だけの力ではどうにもなりませんでした」 「そんなことないぞ。お前がいたから、俺は怪我をしなくて済んだんだ」 「陛下……」 改めてみると不思議だよな。 会話できて魔法みたいなのも使えて、こいつら一体何者なんだ? 俺は思いの丈をコーカスにぶつけてみることにした。 「なぁコーカス、インゼクティアってどんなところなんだ?」
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