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「木々に囲まれたのどかな小国です。とても平和なところですよ」
「へぇ、さぞ良いところなんだろうな。いつか俺も行ってみたいな。ん?」
今、頭の中に大きな城みたいなものがうっすら見えたような気がする。
「陛下、どうかしましたか?」
「いや何でもない。それよりジュニアは元気してるか?」
「はいそれはもう」
「そうか……。あれ? 俺はどうしてコーカスに子どもがいるのがわかったんだ?」
この感覚、前にも……。
「それは陛下が前の王の記憶を継いでいるからです」
「何だって?」
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