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「確かに頭は全然痛くねぇ。ってそういうことじゃねぇんだよ!そんなん云々じゃなくてだな…」
「な~にさ~。君は不満ばっかだな~」
「うるせぇ。じゃなくて、てめぇ。抱きついた時…そ、その…お、ぉ…」
「お?」
「お、おおお、おっぱいがあるじゃねぇか!!」
「君、顔が尋常じゃないくらい赤いよ?能力譲渡の後遺症かな~?というか、胸があっても不思議じゃないさ。僕は女性だからね」
「そ、そんなの聞いてねぇぞ!」
「あれ、言わなかったっけ?まあ、対した問題じゃないでしょ~」
「そもそも神のくせに性別があんのかよ!」
「そりゃ~あるさ~。女神って言葉があるくらいなんだからさ~」
「ぐっ…」
「ともあれ、これで転生の準備は終わっちゃったね~。あとはほれ、その扉をくぐるだけだよ」
そういって我らが女神が指差す方向をみると、先ほどまでなかった扉が悠然と建っていた。
「いつのまに?」
「君の心の準備ができた時に…さ」
「あれをくぐったらもう異世界なのか?」
「あれ?僕のキザなセリフにはノータッチ?冷たいなぁ。まぁ、ともかくそういうことだね~。ほら、ちんたらしてないでさっさと行く!」
「分かったから押すな。ったく、いきなり急かしやがって…」
扉に近づくと、それに反応しているのか扉も徐々に開き始める。扉の先も見えてくるが白一色で何も分からないようだ。
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