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とりあえず、俺の現在位置を検索っと。…検索っと。あれ?該当なしって出るんだけど?おかしいな。俺の現在位置、検索。
『該当なし』
なんでーー!!?…そういや、誰かが知っていないと適用されないって言ってたな。そうか、俺の位置なんか誰も知らないよな。俺も知らねえし。
はい、詰んだぁ!なんだよ。早速使えねぇじゃん!?えぇ!?転生した最初の森で遭難死って、斬新すぎる!
「…どうしよう」
仕方ない。無謀だが、歩くしかないな。どうか、森を出れますように…。
あれから、どれくらい歩いたろうか?辺りは変わらず木、木、木しかない。出口のでの字すら見当たらんよ。
結構歩いたはずだが、体力的には全然疲れていない。のだが、流石に精神的にくるな、これは。完全に獣道だし、なんだかここの気候、肌寒いし。
そういや、俺、魔法使えるはずなんだよな?[手のひらの中の魔法(ポケットマジック)]とかいうやけに小っ恥ずかしい名前の。
うしっ。試しに使ってみるか。とりあえず火でも…どうやって?
いや、[全知]みたいに感覚的なものなのかもしれん。
「…火よ」
…声に出しちゃった。人がいなくてよかった。変人扱いされるとこだった。この世界ではそうじゃないのかもしれないけど…。
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