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「一つ聞きたいんだが、俺は天国行きなのかなぁ、なんて」
「ん~、重要なこと言ってなかったね。君は天国行きじゃないよ~」
「えっ、じゃあじごく…」
「でもないよ~。なんて言ったらいいかな?そう、君には…異世界に行ってもらいたいのさ~」
「い、いせかい?伊勢大好きな人たちが集まる会…とか?」
「違いますぅ~。君の人生が見ててつまんなかったので~、異なる世界、アナザーワールドに君は転生することに相成ったのでありますぅ~。パチパチパチ」
「…パチパチパチー。やったー、異世界だー」
「む~、感情がこもってないぞ~」
「おっと。あまりの展開につい棒読みになってしまった。というか、つまんなかったのでって流石にあんまりじゃないか?」
「ふふふ、理由など後付けでかまわんのだよ、ワトソンくん。大事なのは君がまた人世を歩めるということなのだ」
「まあ、転生させてくれるっていうなら願ってもないことなんだけど…」
「煮え切らないな~。きちんと君が行く世界はファンタジーのような世界を選んであげたのに~」
「…テンプレだな。というと、魔物が跳梁跋扈してて、魔法を使える人間兵器が量産されているというわけなんだな?」
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