第一章 神とやら

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「言い方がぶっそーだけど、本質はそうだよ~。ファンタジー世界なんて男の子の夢でしょ~。感謝しろよ~」 「いや、まだそう考えるのは早計だな」 「ん?なにか不満かな~?」 「そうだ。俺がその世界でしなければならない役目とか、その世界で生きていくためにどんな力がもらえるのか。そういうことを聞いてからでないと判断できんのだよ、ワトソ…ウメダくん」 「う~ん。君が向こうの世界でやって欲しいことは特にないよ」 「ウメダくんネタをスルーだと?」 「んで、ちゃんと君に神の力、いわゆるチートを授けちゃうよ~。あとウメダくんはネタじゃないの。気に入ってるんだから」 「気に入ってんの!?ウメダだよ?なんかすっきりいかない名前じゃないか?」 「全国のウメダさんに謝るべきだと思うよ~。あと僕にも。君だって地味~な田中くんじゃないか」 「お前は全国の田中さんに謝らないとな。それで使命的なものがないというのはいいとして、俺が貰えるチートな能力はどんなんなんだ?」 「えーと、君には3つの能力を与えるよ~。まず、世界のほぼ全ての知識を適用した超高性能検索エンジンの[全知]。二つめが全属性の魔法を使用可能にする[手のひらの中の魔法(ポケットマジック)]。三つめが一番チートな能力で[平衡崩し]。この世のあらゆる平衡を任意の方向に持って行くことのできる、神をも恐れぬ能力さ~」
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