第一章 神とやら

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「いや~、さっきもちゃんと言ったけど、[全知]はほぼ全ての知識であって全てじゃないよ~。まあ、劣化版アカシックレコードみたいな?」 「また微妙な能力なんだなー。いざという時に使えないんじゃない?」 「失敬な。充分チートだと思うけどな~。詳しくいうけど、[全知]が用いれる知識というのは誰かが知っている、または知っていた知識なんだ。誰も知らない知識は知識にはまだなってないってことだね~」 「じゃあ、仮にアカシックレコードに接続できる人がいればそいつの知識からアカシックレコード並の知識を引き出せるっていうことだよな?」 「そうだけど、あまり当てにならないよ?」 「なんでだ?」 「そりゃ、その人がアカシックレコード内の全ての知識を知ったというならそうだけど。普通、必要な知識しか引き出さないでしょ?」 「確かに。俺が必要な知識をそいつがアカシックレコードから得るとはかぎらないもんな」 「そういうこと。でも充分使える能力だから、落胆されると困るな~」 「要はどちらの能力も使い方次第ってことか」 「そうそう。そもそも最初は[全知]をあげる気はなかったんだよ?」 「そうなのか?けど、なかったら[平衡崩し]なんか使いこなせそうにないぞ、俺」
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