俺の恋

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茹だる夏の暑さの中、よーへーは俯いていた。(旋毛が二つ。初めて知った) ぽたりと涙が落ちてすぐに空に消えた。 金曜日の放課後だった。 金曜日の、崩壊後、だった。 「月曜日からはまた普通の友達で」 彼は言った。 そもそも元から友達だったのだろうか。 僕とよーへーは、ただの先輩と後輩で。 立ち去るよーへーを僕はただ見ていた。 その日、頬を腫らした部長と無言で帰った。 自分の中では色々考えてたりはするものの、実際行動にはならず、現実を生きていた。嵐も何もなく。 手当てをして夕飯をとってお風呂に入って。
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