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ここは素行不良含め、あまりよろしくない輩の集まる学校である。勿論少ないとはいえ女子もいる訳で、その女子といえばこの学校を選んだだけはある男にも負けない猛者とも言うべき人間の集まりである。
僕は今そんな彼女達の真ん中にただ一人立っていた。ただ一人。
彼女達はただ僕に話しかけただけなのに。
ただタイミングが悪かったのだ、隣にはお昼を共にしようと誘った部長がいた。
どんどん歪んでいく。
どんどんどんどん。
愛されて幸せ。これでいい。
彼女達が可哀想。これはダメだ。
僕は何も言わなかった。
泣き叫び懇願する最後の女を黙らせ振り向いた部長の手をとった。
「お昼は屋上にしよう?」
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