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世のご婦人には怒られるかもしれないが、何もしてないのに体重がニキロ落ちた。お腹を撫でてみる。少し減ったかもしれないが、あまり変化はなかった。
それよりシンプルで、だけど愛らしいデザインのこの体重計が部長の家にある事の方が僕には大事だった。
(部長も体重とか気にしたりするのだろうか)
そう思うと部長が可愛いく思えた。クスリと自然に笑みがこぼれる。
この体重計にのって、増えたとか呟くのだきっと、そしてうなだれる部長。考えただけでも可愛いじゃないか！
トイレにきたついでに洗面所で何気なくのった体重計、そんなたったひとつでここまで妄想しちゃう僕はおかしい。
そうだ、よーへーは、
どうなんだろう、とそこまで考えて。
あの日の金曜日を思い出した。どうしてもあの日を思い出してしまう。
体重計にのったら、なんて出てこない。
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