俺の恋

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あの金曜日の前、よーへーと過ごした楽しい日々はあったのだ、確実に。 そして正直に言うなら、僕は、よーへーにときめいてすらいた。あの手が、あの何気ない笑顔が、確かに好きだった。 それなのに今ははっきりと思い出せない。思い出は真っ黒なクレヨンで塗りつぶされているようで、その上にあの金曜日のよーへーの顔、が。 あの顔をさせたのは僕で、あの顔をしたのはよーへーで。 吐き気が、する。 僕自身に。
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