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僕だけ、幸せな、気がした…。
あの金曜日、僕は答えを出す事に怯えていた。
部長の錯乱した日、僕はああするしか宥める事ができなかった。
卑怯者なのだ。
夏休みが終わりを告げ、部長もよーへーも就職活動が始まった。
と言っても二人とも実家の仕事を継ぐ事が決まっているらしいので、部活には相変わらず顔を出していた。
僕はまだ、進路とかは考えられない。
一応の夢はあるが、やはり今はまだ目の前の事しか見られないし、それを考えるのに全てを使ってしまっている。
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