ターゲットは彼女

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「…まぁあれが、転校生の中島裕翔だ。ちょっと変わったこだが仲良くしてやってくれ…」 「「で、で、出来るかーーーーっ!」」 俺以外のクラス全員がハモる。 担任は座り込んだまま頬をかいた なんなんだ、あの男は… 「あり得なーい」 「…ちょ、涼介、大丈夫?」 「せっかく、涼介が話しかけたのに不良呼ばわりして突き飛ばすと か…」 堰を切ったように女子たちに 囲まれた。 さすがにうっとおしくて 軽く返事をする 「…でも、可愛かったよな」 「えぇーそぅ?」 「今度、よく見てみ?」 それだけ言って、鞄をもった 「大貴、かえるぞ」 「裕翔?」 「…は?」 声をかけるとドアの方を見たまま 立ち尽くす大貴がいて、そう言葉を漏らした。 「今の…裕翔だよな?」 「それがなんだよ」 怪訝そうにきくと、大貴は「驚いたな…」と呟いた。
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