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翌朝。
ドキン、ドキン、ドキン…
「…っ」
手は汗で湿ってる。
眼鏡をかけていても周りの気色がよくみえない。
「っ…早く、来てよ…」
ぎゅうっと校門の端っこを握りしめて、
僕は、山田くんが来るのを待っていた。
見逃さないように通りすぎる男子全員の顔をじっとみる。
「わっ、なんだよ」
「あーびっくりした」
ぬっと顔を近づける僕に驚いたらしく
みんな悲鳴をあげて通りすぎた…
…まだ来ない…
早くきてくれないかな
「はぁ…」
胸に手をあてて、ため息をついたとき
「っ!きゃああああっ」
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