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「なんで…ここに?」
「そりゃ、こっちの台詞だっつの」
軽く僕のおでこを弾いて
大貴は微笑みながら聞いてきた。
「どうして来たわけ?」
「ちょっと色々あって…」
そう僕は言葉を濁した。
…大貴に会えて凄く嬉しいのに
暗い話になっちゃうから。
何かを察しのか、大貴は「そっか」とだけ言って
それ以上は聞かなかった。
……あ。
「だ、大貴…山田くんってまだかな?」
「涼介?」
大貴は少し怪訝そうに聞き返した。
りょうすけ、って名前なんだ
って、そんなことはいいんだけど……
「う、うん。昨日のこと謝らなきゃいけないから…」
「んー…でもアイツ、多分時間通りには来ないよ」
ええええー?
なんでっ?
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