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「…やっぱりさぁ、いらないと思うんだよね」
「はぁ?いるから、絶対」
「2回目以降とか、うざいだけじゃん。
寝させてくれって話だよ」
「おまっ…2回目以降があってこそ、じゃねぇか。
ってか、寝たらダメだろ。
絶対いるね。
な、稔っ」
「え…?
あ、うん。
どーなんだろう?
い…るんじゃないかな…
俺も2回目以降で起きるし…」
私は、晩御飯を作りながら、リビングで繰り広げられている会話を黙って聞いていた。
「なぁなぁー、樹はどう思…」
「料理中」
「…す、すみません」
幼なじみである市場奏(いちば そう)は、慌てたように謝った。
そして、話を続行した。
「ってか、稔は1回で起きそう」
「あぁー、うん。
そんな感じするよねー」
「…俺って、そんな朝強いイメージある?」
「いゃ、なんてゆーか…
『朝爽快っ』みたいな…」
「うん、うん。
あるよねー」
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