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『いい加減気づけよ……』 『気づくって……?』 『……それは俺の口からじゃ言えない…』 その男の子は悲しそうな表情をしながら言った。 『見つける役目はお前なんだ……。 俺は何も出来ない……、 ただ、見守る事しか出来ないんだ…!』 『そうなんだ……』 ―――僕にしか出来ない事――― 『もう戻りな……お前が居なきゃいけないところに……』 そう言いながらもう一人の僕は青い光を指差した。 『うん……』 『大丈夫だ…お前には俺がついている……。 一人じゃねぇから』 『ありがとう、僕……』 僕は青い光へ走って行った。 『早く……"本当の俺"に気づけよ…… "風丸"……!』 .
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