15人が本棚に入れています
本棚に追加
当時、大好きだった音楽のアーティストがいて、好きな人たちでチームをつくろうって考えた。
同級生が何人か集まったが、人数を増やしたいねっという話になった。
そこで利用したのは携帯サイト。
女の子限定にしたわけではなかったので、男の人からメールがきた。
時間の都合を合わせ、直接合うことになった。
そこへ来たのは、
熊かと思うくらい図体のでかい男だった。
言うまでもなく友達はみんなどん引き。
さっさと帰りたいムードだ。
しかも乗ってきた車はボーボーうるさくて、地面走ってるよーな走り屋車。
でもそれは私には、
新感覚だったから興味あった。
その日は、ドン引きして一言も話せなくなった友達らに悪かったから、すぐにかえった。
メールで連絡するうちに、
その大男「しょうちゃん」とは遊び友達になった。
まぁ見た目はそんな感じでビッグな風貌だけど、車のメンテナンスのような繊細なことが詳しそう。
これがきっかけとなり、
しょうちゃんとは
10年以上お互い信用できる存在としていることになる。
時に恋話をする、時に家庭の話をする。そんな異性では珍しい、親友となった。
そんなしょうちゃんから仲介してもらい、シルビアにのった。
最初のうちは、あまり車の引き運がよくなくて、
次は14シルビア、ローレルといった感じで故障の度に乗り換えた。
単純に、人と違うことがしたかった。
よくいるような、キャラクターに埋めつくされた女の子特有の車に乗るよりは、違うことがしたかった。
「おもしろいとこがあるよ!」
しょうちゃんが、「土曜の夜に
時間を作れば連れていくよ」といった。
最初のコメントを投稿しよう!