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「なに?」
と、菊川が聞き返す。
俺は一度深呼吸して気持ちを落ち着かせる。こんなにドキドキしたのは初めてだ。
「き、菊川!!」
「は、はい!!」
菊川もこの空気に察したのか、そわそわし始めた。
「あの……その、今日ここに呼んだのは………」
「う、うん……」
「星……綺麗だな」
「え? あ………うん、綺麗だね」
駄目だ。言えない!
こんなの俺らしくない。
ほんとどうかしてるみたい…
「あ…」
星を見上げていた菊川が声をあげた。
「どうかした?」
「流れ星! 流れ星見えた」
「な、流れ星!? ど、どれ?」
と、空を見上げるがすでに流れ星は見えなかった。
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