始まり

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始まり

「龍一!声がでかい!」 直哉が一喝する。 「すまんね。だがうずうずするんだよ!遂に脱獄出来る!」 龍一は脱獄出来ることに興奮しているようだ。 「成功するかどうか分からないんだから油断するな!」 こうして二人は夜を待った。 龍一の話だと今日は刑務所設立20周年らしく、何やら囚人から監視員に至るまて刑務所に関係する人間でパーティーをするらしい。 (刑務所にパーティーっておかしいだろ!) と思う直哉だったがその分警備が手薄になる。俺達にとっては好都合だった。 「やるか!」 直哉と龍一はトイレに行きたいと嘘を付き、パーティー会場から脱出した。あとは監視をどうにかするだけだ!
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