生ける屍

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二人は誰もいない刑務所内を疾走していた。 (ウゥ・・・) 「何だ!?」 直哉と龍一は足を止め、辺りを見回す。 「!?」 廊下の奥にそれはいた。暗くて顔はよく見えない!龍一は、その男に話しかけた。 「誰だ?」 するとそれは男だった。直哉と龍一は絶句した。その男は目は漆黒の色をしていたからだ。体中から血を流し、歯は尖っていた。 「うあっ!」 龍一はそれに組み付かれ、振り払った! 「何なんだ?こいつ!刑務所じゃ見た事ねぇぞ!」 確かにそうだ・・・。この男が着ている服は囚人でも監視員でもない! 「逃げるぞ!龍一!」 直哉は危険を察知したので、一旦逃げようと考えた。しかし龍一はさっき組み付かれた事で、頭に血が上っていた。 「死ねぇ!!」 龍一は男に飛びかかった!しかし、その男は龍一の手を掴み、噛みついた! 「うわああ!いってぇ!」 龍一はあまりの痛みに叫んだ! 「止めろ!」 直哉は龍一から男を引き離した!
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