其の壱:源義経(前編)

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『貴方の弟です!』 とか言われたらどーよ? ね?だから両者には『肉親の情』なんてのは薄かったと思うんですよ。 ま、頼朝兄ちゃんから見れば、自分の代わりに最前線に送り込む最高の駒が転がり込んできた様なもんでしょうよ。 これで義経さんが、平均か、それ以下だったらよかったけれど、まぁ結果を出したちゃった。 ハッキリと。 ただし目的の為なら手段を選ばないけれど。 相撲に例えれば、髷は掴むは、ぐうで殴るってとこ。 一応戦争にも暗黙のルールみたいなモンが存在します。 ルールの決まっている世界で一番強いヤツってのは誰かってぇと、ルールを守らないヤツ。 ルールに縛られる方は、ドンドン不利になる。 まぁ当然。 義経さんが参加してから源平のパワーバランスって急激に源氏有利に傾くのは皆さんご存知通り。 定説だと、破竹の勢いで平家を滅ぼした後、政治音痴の義経さんが下手こいて頼朝兄ちゃんの不興をかって、栄光の座から転落していく訳ですが、、。 ここまで書いておいて、あれですが、当時の義経さんの置かれた立場、状況を調べてみると、本人の性格や立ち振る舞いに問題があったのは確かですが、そうせざるえなくなった事、そしてそれを利用された部分があるんすよねぇ。 それについては後半に!
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