青山 春樹 6月13日 《一回目》

2/10
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/16ページ
【………れ……だ……】 【……れ………んだ…】 【……それ、変だろ……】 「ッ!?」 自宅から徒歩5分の紀聖中学に通う2年生、青山 春樹の14回目の誕生日の目覚めは最悪な物だった。 「ハァ………ハァ………」 「……夢か……………」 ぐちゃぐちゃになった頭の中を整理し時計を見る。 「………まだ零時じゃねぇか………最悪だ………」 遅刻しない為に起きれば良い時間までまだ6時間以上ある。 「くっそ、何か時間損した気分だ……寝直そ……」 と呟き、再び眠りにつこうとすると 【今日一度、普段と異なる事をしろ。】 という指令じみた言葉が痛みと共に脳に直接響いた。 「っ………何だ……コレ……」 暫くすると痛みは止んだ。 「何だよ今の………」 しかし考えても答えが出る筈もなく、 「………ねみぃ、寝よ。」 再度眠りについた。
/16ページ

最初のコメントを投稿しよう!