4人が本棚に入れています
本棚に追加
/14ページ
「言いたいことがあるなら言えよ」
「だから。私、悠介が好き」
「はぁ?何冗談言ってんだよ」
「冗談なんかじゃない」
そう言い、私は悠介の机の上にあったカッターナイフで自分の手首を切ろうとした。
すると・・・
「バカ。何やってんだよ。止めろ」
私の手首を掴み、私からナイフをはなそうとしたその時だった。
悠介はナイフで手首を切ってしまった。
「ゆ・悠介。ごめん」
「大丈夫だって。いってぇ」
「本当にごめんなさい」
私は、自分の持っていたハンカチで悠介の手首を結んだ。
「慶子がケガしなくてよかったよ。もう、バカなことすんなよな」
「ごめんね」
「もういいって。オレこそごめんな。」
私を優しく抱き締めてくれた。
最初のコメントを投稿しよう!