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自分がいくつ商品を入れたか覚えてない。
一人で食べる訳ではない、という意味を込めて、意地を張って適当に10本と答えた。
ホントは自分で全部食べる癖に。
でなきゃそんな体にならないでしょ。
レジのお姉さんが心の中でそう言っているのが聞こえた。
助けて……早く帰りたい……。
「お待たせしました！」
レジのお姉さんの声に顔を上げると、袋を手渡された。
両手にズッシリ重みを感じる。
雨はさっきより少し強くなっている。
あたしは傘も差さずに足早に自宅に向かった。
我慢していた心の蓋が爆発した気がした。
涙が次から次へと出てくる。
それを雨が流してくれる。
泣き声も雨音がかき消してくれる。
あたしは泣きながら自宅に向かう。
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