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「……」
頭がボーッとして頭が回転しない。
「すーちゃん、薬いっぱい飲んだの?」
「……ちょっとだけ……ごめん、このまま眠りたい……」
「電話切ったらダメだよ?」
「うん……」
ケータイの向こうに、栄くんの存在を感じて安心する。
車を運転している音が微かに聞こえる。
「栄くん……」
「すーちゃん?」
「……」
「すーちゃん、大好きだよ。愛してるよ」
涙がゆっくりと溢れたのが分かった。
栄くん……。
苦しいよ……。
辛いよ……。
会いたいよ……。
あたしはそのまま、ケータイの向こうから聞こえるウインカーの音を聞きながら、眠りに落ちた。
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