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あたしは慌てて部屋に用意してあるビニール袋を手に取る。
胃から込み上げてくる吐き気が一気に押し寄せる。
体が勝手に嘔吐する。
全身の力を使って激しく嘔吐を繰り返す。
全てを吐き出すまで止まらない。
止まった……?
あたしはビニール袋を括って、それをまたビニール袋に入れて括る。
専用のゴミ箱にソッと入れて、洗面所に向かう。
歯磨きをするとまた吐き気が襲って来るので、口をゆすぐ。
ゆすぎすぎても吐き気が来るので、適当な所でやめる。
部屋に戻ってベッドに腰掛けた。
吐いたもの専用のゴミ箱に、ボーッと目をやった。
あたしの吐き気はいつ襲って来るか分からないので、いつも部屋に専用のビニール袋を用意してある。
2階のトイレまでも間に合わないほど、急激に激しい吐き気に襲われるからだ。
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