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モモを見ていると少しは心が和む。
ボロボロの荒んだあたしの心が、少しは癒される気がする。
「すーちゃん」
ふとケータイから栄くんがあたしを呼ぶ。
「何?」
「吐いたんだろ?また何かあった?」
「ううん、いつもの事」
「先生が吐くのはストレスって言ってたじゃん、あんまり考え込むなよ?」
「うん」
栄くんはまた目を閉じたようだった。
ストレス……あたしのストレスは一生あたしをつきまとうだろう。
一時期なものじゃなくて、慢性的なもの……。
……後でビニール袋、捨てに行かなきゃ……。
「栄くん、もう時間だよ」
そう言うと、
「うーん」
と栄くんがガサガサ起きる音が聞こえた。
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