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確か学園祭の時はゲリラライブをやって運動会の時は乱闘騒ぎを起こしたんだったっけ。とは言っても俺はほとんど巻き込まれただけだけどな。
「ま、まぁ確かに目立ってたかも」
頭をぽりぽりと掻いて苦笑いをする。何か凄く恥ずかしいぜ。
「でしょ?それに折宮くんこそ何で私の名前知ってるの?」
首を少し傾げてこちらを見つめて来る。抑えろ俺!!ここはまだゴールじゃない!!
「知ってるも何も美作さんだって有名じゃん。学園一の美少女だし」
俺がそう言うと大きく眼を見開いてからボッと顔が真っ赤になった。少し涙目だ。何か悪い事でも言ってしまったのだろうか。
「び、美少女って…うぅ…あんまり変な事言わないでよぉ。恥ずかしい…」
「い、いや…別に変な事は言ってないと思うけど」
何故か恥ずかしがっている美作さん。絵になるぜ。
しかしここでタイミングの悪い事に教師が教室へと入って来た。ちくしょう、俺と美作さんのお楽しみタイムをぶっ壊しやがって。
「ほれ、お前ら席に着けー」
教師がそう言うとみんな一斉に席に着く。ダボダボのシャツにヨレヨレのスーツ。無精髭まで伸びている。
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