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「アァー、オッパイ揉ミテー、グヘヘ」
と、僕の自己紹介を阻むように、教室の中央で涎を垂らして白目を剥きながら笑う男。下半身を露出しながら踊っている。
彼は留学生のジュンダホだ。今年僕たちが二年生へ進級するのと同じタイミングで転入してきた。それから少し経ち分かった事は、彼と話すのは時間の無駄であること。彼と話すのは腸を煮る行為だということ。彼は自己中であるということ。総括して、粕だということ。
僕はあいつが嫌いだ。大嫌いだ。
「俺、キノウ掃除ニ三時間半カカッチマッタァ、グフフフ」
彼の声音は、否応なく僕の耳を刺す。あまりに不愉快だ。
僕は、急いで教室を出た。すると、つんざくような歓声が、僕の耳を再び襲う。
「きゃー! 今日も格好いいわー!!」
「サインくださーい!」
次々に巻き起こる甘ったるい声。いつもながら、渦中の人を見遣る。
そこに立つのは、絶大な人気を誇るジマンの上級生様。
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