プロローグ

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空が青く透き通った真夏のある日。 木が生い茂り鳥達の声が音楽のように聞こえ動物が走り回る森。 森の中に一筋の太陽の光が差し込む場所で横になる少年が居た。 彼の周りには誰もいない。親らしき人もいない。 何も考えずただ青い空に手を翳して片目を瞑り太陽と重ねている。 手を下ろして開いている片目を閉じる。 茂みの中から一匹の狼が出てきた。 狼は少年のすぐ横に座ると目を閉じた。 狼の頭をそっと撫でて眠りについた。 鳥の声が子守唄のように聞こえてくる。
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