それは否定したい

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「あーか、ねぇヘタレなの?」 「…………もう、それでいいよ」 きっとヘタレの意味、分かってないんだろうし 「ヘタレってさ、どーゆー意味?」 ほれ来た 緑ちゃんのお得意の「なんで」が 「俺みたいな事なんでしょ?」 「えっ、じゃあヘタレって可愛くて撫で肩で鈍感で栗鼠みたいに口いっぱいにほうばりながら食べる人のことなの?」 「………………鈍感?栗鼠?」 初耳ですよ、鈍感だなんて 緑ちゃんへの気持ちだって直ぐに気付いたのに! 栗鼠、とか... 食い意地張ってるみたいだし(泣) 「って事は俺が好きになる人はみんなヘタレになっちゃう!」 「え?」 「だってさぁ、俺はそんなヘタレ?な赤だから好きになったんだもんっ」 「じゃあ、俺はずっとこのままでいいの?」 「うん!あとは、俺の隣で笑ってくれてれば!」 色々とヘタレの意味を間違ってるけど、俺の事好きでいてくれてる緑が大好きだよ! ………………恥ずかしくてあんまり言えないけど 緑が俺の事を想ってくれてる以上に俺は緑の事想ってるから end. .
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