第四章 二人きりの初日の出

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クリスマスが終われば年越し、私は年越しに浩介にメールを送った。 『こんばんは、年越し一緒にしない?こんどは恵里子はいないんだ。初日の出一緒にみようよ。返事待ってるね』 浩介の家は正月に向け大掃除をしていた。 今思うが、浩介には理恵が大切な友達であった。 妹にしかみえないが、その初々しさが可愛いらしい。 そうこうしているうちに理恵から一通のメールがきた。 そのメールをみると、すかさず浩介はこう返した。 『こんばんは、わかった。いくよ。いつも俺は年越し1人なんだ。年越し楽しくできるならなんか縁起がいい気もするしね』 そうメールを返信したあと、大掃除を再開した。 「ごめんくださーい」 浩介はノックしても応答ない理恵の家にそろりと入った。 「う……。」 私は浩介の訪問にこたえられず、トイレで嘔吐していた。 「大丈夫か?」 すぐさま浩介が駆けつける。 「うん、ちょっと気分わるいだけ……。」 浩介は理恵の背中をさすった。 心配してくれている浩介の手、あたたかかった。
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