第一章 飲み干したアップルティー

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家に帰ると、留守電が一件。 荷物を置くと再生ボタンをおした。 「こんばんわー、理恵ちゃん仕事終わったら連絡ください。待ってまーす」 友達の恵里子からだ。後藤恵里子(ごとう えりこ) 恵里子は小学校からの友達。たしか、私が男子生徒にちょっかいをだされたとき、私を背に守ってくれた唯一の親友。 すぐさま私は恵里子に電話した。 「もしもし、なにー?」 話ながらベッドにねっころがった。 「明日阿波踊りでしょ?一緒にいこうよー」 徳島の阿波踊りは毎年大勢観客が押し寄せる。 夜店もでて、いろいろな踊りが夜を盛大に飾る。 私は徳島人ながらに、少々飽きてはきていたが、友達と一緒なら話は別。 「いいよー。明日ね、わかった」 私は電話を切ったあと。浴衣の準備に勤しんだ。
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