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家に帰ると、留守電が一件。
荷物を置くと再生ボタンをおした。
「こんばんわー、理恵ちゃん仕事終わったら連絡ください。待ってまーす」
友達の恵里子からだ。後藤恵里子(ごとう えりこ)
恵里子は小学校からの友達。たしか、私が男子生徒にちょっかいをだされたとき、私を背に守ってくれた唯一の親友。
すぐさま私は恵里子に電話した。
「もしもし、なにー?」
話ながらベッドにねっころがった。
「明日阿波踊りでしょ?一緒にいこうよー」
徳島の阿波踊りは毎年大勢観客が押し寄せる。
夜店もでて、いろいろな踊りが夜を盛大に飾る。
私は徳島人ながらに、少々飽きてはきていたが、友達と一緒なら話は別。
「いいよー。明日ね、わかった」
私は電話を切ったあと。浴衣の準備に勤しんだ。
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