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海斗『ん………』
ゆっくりと目を開ける。
そこにはショートヘアーの少し幼い女の子が居た。
?『あ、起きたかな?』
不思議そうな顔をしてこちらを上から覗き込む。
海斗『誰………?』
無理して立ち上がろうとする。
?『ダメだよ無理したら』
その女の子は無理して立ち上がろうとする海斗をゆっくりと寝かせる。
梨香『私は高月梨香よろしくね』
可愛らしく微笑む。
海斗『俺は孝月海斗よろしく』
こちらも微笑み返しながら言い周りを見る。
梨香『ここは私たちの艦の中よ』
海斗『そうなんだ………助けてくれてありがとう………』
梨香『貴方を助けたのは私じゃなくて真弓だよ』
海斗『真弓?』
梨香『この艦でも人気な女の子だよ、しかもラースの操縦技術もかなり凄いんだよ』
楽しそうに話す相手を見て何か凄い人なんだなぁ~と思いながらあとでお礼を言わないとなと思いながら相手の話を聞いている。
──────2時間後─────
梨香『じゃあ私仕事あるから』
海斗『あぁ、ありがとうな』
手を振りながら部屋から出ていく相手を見送りゆっくり立ち上がる。
海斗『さて………と』
服を着替えて部屋から出て艦内を散策する。
少し歩いて行くと格納庫に着いた。
そこには海斗が乗っていたゼルクもメンテナンスベッドに寝かされメンテされていた。
海斗『ちゃんと装甲も武器もちゃんと整備してある………』
ゼルクに近付き機体の周りを見て『ここのメカニックって凄いなぁ~』と言いながらゼルクに乗り込もうとする。
?『こらぁ~そこで何してる!』
乗り込もうとすると横から物凄い怒鳴り声がした。
海斗『えっ?あ、うわっ!』
怒鳴り声にびっくりしてゼルクのコックピットから転げ落ちてしまう。
?『お前大丈夫か?』
20代前半の男性がこちらに向かって歩いてくる。
海斗『いてててて』
?『子供?』
その男はこちらに手を差しのべる。
海斗『すいません』
海斗はその手を掴み立ち上がる。
亮介『俺は田中亮介ここのメカニックをやってるお前この機体に乗ってた子供だな』
海斗『はい、そうですけど?…あ!俺は孝月海斗ですよろしくお願いします』
互いに握手をする。
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