1516人が本棚に入れています
本棚に追加
/780ページ
なぜだろう。彼女からのたった一言がこんなに嬉しく思えるなんて。
今まで冷たい態度だったから余計にその言葉が俺の心を和ませてしまう。
もし彼女が笑顔を俺に向けてくれたら……俺はどうなるのだろう。
でも今まで声を掛け続けた甲斐があったかも知れない。
今まで話さなかったのに今日は話せた。俺にとってそれは大きな一歩なんだ。
この調子で少しずつ距離を縮めて行こう。
俺はそう思うと足を再び進めて自宅へと帰ることにした。
彼女の笑顔を見たい。それはただの俺の願望。
でも俺はまだ知らない。この願望が次第に俺の初恋に変わることを……。
最初のコメントを投稿しよう!