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「会って第一声がそれか? それよりいつもの頼むぜ!」
皮肉混じりに言葉を返した俺は山田にいつものメニューを頼んだ。
ちなみにいつものメニューってのは山田特製のパフェ。
コイツが作るパフェはお世辞なしでとにかく美味い!
俺の注文を受けた山田は手をヒラヒラとさせて作業に取り掛かった。
手際よく作業を進める山田を横目に数分後。俺の前には特盛のパフェが置かれた。
「ほらよ。代金は貰うからな」
「分かってるって」
俺はそう言うと山田パフェを口に運んだ。
大きなグラスの底にはフレークがびっしりとしかれ、バニラアイスと抹茶アイスのコラボ。
そして苺やメロンの果実がバランス良く盛りつけられ、生クリームが駄目押しに乗せられ、コーヒーベースのカラメルソース注がれる。
まさに芸術の一言ですな。
パフェを食べ終えた俺はタカさんや山田と軽く話をして代金を払って店を出た。
やはり外は熱い。店の中が恋しく感じてしまう。
重い足取りで歩く帰り道。
俺はある出来事に遭遇した。
なんと金髪のガラの悪い男二人が一人の女の子に言い寄ってるではないか。
しかもだ。声を掛けられている女の子をよく見ると……。
「……浅田? だよな」
その女の子は同じクラスメートの浅田理恵だった。
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