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中は以外と広くて祭壇のすぐそばには、ぎっしりと本がつまった高い本棚があった。
フードの人間は、その棚にあった一つの本を手にした。
すると、ルッソが回りを見回している暇もなく、腕を引っ張られ、祭壇の前まで連れていかれた。
祭壇に本を置くと、開けと言うように、本を二回指で叩いた。
ルッソ「なんだよ・・・」
ルッソは言われた通りに開いたが、別に何があるというわけでもなく、ただ真っ白なページばかりの、つまらない本だった。
?「そこのページに手をかざせ。そして目を閉じろ・・・・」
ルッソ「・・・・・・・・・」
ルッソはちょうど真ん中のページに手をかざし、目を閉じた。
すると不思議なことに、ルッソの脳裏に一つの紋章が浮かんだ。
鳥の羽に似た形の綺麗な紋章・・・・
ルッソは何故か、この紋章に見覚えがある気がした。
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