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暫くして、光が完全に消えたのを感じルッソは目を開けてみた。
すると、目の前に浮いていたはずの本はどこかに消え失せ・・・
変わりに、綺麗な銀色の鍵が浮いていた。
よく見ると、鍵には母のネックレスについていたあの紋章と同じ模様が彫られていた。
ルッソ「これ・・・一体なんなんだ?」
?「・・・・それは、お前が生きている証し。お前があの世界で生を保っている証だ。」
ルッソ「はぁ?意味わかんないよ!なんだよ、あの世界とか、生きてる証っ・・・て・・・・」
ルッソはフードを脱いだ人間の顔を今はじめてしっかりと見た。
色白で整った顔に、左右の瞳は薄い桃色。
髪は、短く茶色で毛先だけが白くなっている。
ルッソはそのときはじめて、彼女が女性であることに気づいた。
しかし、ルッソが思わず黙ってしまった理由はそれだけではなく。彼女の額に鍵やネックレスと同じ紋章が刻まれていたからだ。
ルッソ「お前・・・一体、誰なんだ・・・?」
ルッソが真剣な眼差しで問うと、彼女は落ち着いた眼差しで答えた。
?「私は、ブレイブ。この紋章の主・・・」
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