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いつも通りの朝。
ルッソ「う~ん・・・・・・、もう学校行かなきゃ・・・・・・・・・・」
少年は半分寝ぼけながら階段を降りる。
母「ルッソ!早く支度しないと、学校まで一時間もかかるのよ?早く朝御飯食べて、準備しなさい~!」
ルッソ「うん、わかってるよ!」
少年は、テーブルにおいてあったパンを一つ食べ、牛乳で一気に流し込むと、急いで制服に着替え出す。
この少年は、ルッソ・アーシェオン、13歳。
ルッソの通っている学校は、グレイズ学園という一般的な中学校。
この学校は、自転車や車での送り向かえが認められていて、しかも学校側からも一台だけで小さいけれどバスも出ているとても便利な学校だ。
しかしルッソは残念なことに自転車に乗れない、そして車も家に無く、まず運転できる人がいない。
学校側からのバスは、わざわざ毎朝ぎゅうぎゅう詰めにされて酔いに苦しみながら登校したくないという、少年の謎のプライドのせいで乗れない。
他にも色々な乗り物関係がダメで、ついでに、勉強も運動もダメ。
クラスメイト達からは、“ダメ少年"で通るほどのダメっぷりだった。
ルッソ「それじゃあ、行ってきます!」
ルッソが叫ぶと、奥から母が手をふり返す。
毎朝それを見てから徒歩で学校へ向かうのが日課だった。
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