0人が本棚に入れています
本棚に追加
しかしあまりにもしつこく言ってくるので、仕方なく、友達という護衛を付け、何とか家までたどり着くことができた。
その間、怪しいフードの人は、大人しくルッソ達の後ろを歩いて着いてきていた。
ルッソは友達と別れ、家のドアを勢いよく開けた。
ルッソ「ただいま-!」
ルッソの声を聞いて、中から一人の老人が顔を出した。
祖母「おや・・・ルッソかい?おかえり・・・・」
この老人はルッソの祖母で、ルッソが帰る時間帯は何時もリビングで編み物やら刺繍やらをしている。
ルッソ「ばあちゃんただいま!母さんはまだ買い物?」
祖母はゆっくり頷いて笑顔を向ける。
祖母「確か今日は、遠くまで買い物に行くそうじゃ。はて・・・もうじき帰ってくる頃じゃが・・・・・」
すると祖母は、ルッソの後ろにいるフードの人間に気が付き、小さく頭を下げて挨拶をした。
祖母「どうもこんにちは・・・・・」
?「えぇ、どうも・・・・・」
祖母「はて・・・?家のルッソに何かようかね?」
?「・・・・・・・」
無言になるフードの人間を、祖母はじっと見つめていた。
祖母「まぁ・・・良かろう・・・・・上がんなさい。」
祖母がそう言うと、失礼します。と一言呟くように言い、家に上がり込んだ。
ルッソもとりあえず、中に入った。
最初のコメントを投稿しよう!