第1話 「すべての始まり」

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家に上がってすぐに、フードの人間は、階段を一気に上がり出した。 ルッソ「あっ!何勝手に上がってんだよ!?」 ルッソも後を追って階段をかけ上がった。 ちょうど三階の階段の手前で立ち止まり、後ろを振り返った。 ルッソもキョロキョロしてみるが特に何もない・・・・ ?「ねえ、この家で、鍵もついてないのに全く開かない扉ってない?なんか・・・物置のような小さいとこ。」 ルッソは真っ先に、キッチンのすぐそばのあれを思い出したが・・・ たぶん違うだろうと思いまた考え出す。 ルッソ「・・・そんな場所、特にはないよ?」 ?「そう・・・・・」 しかし、あまりに悲しそうにするので、ルッソはもう少し考えてみることにした。 そこでふと思い出した事が一つ・・・ ルッソ「・・・祭壇・・・とか?」 ?「・・・・連れていってくれるか?」 ルッソは頷き、一番上の三階までの階段を上がり出した。 何故、ルッソの家に祭壇があるのか。 アーシェオン家には古くからの言い伝えがあって、一年に一度年のはじめにだけ祈りを捧げるために入る部屋があり、この家のものは、13歳になる誕生日の日には必ず、この部屋で今年二度目の祈りを捧げなければいけないという。 確か今日がルッソの13歳の誕生日だった。 ルッソは、その言い伝えを思いだし、あの部屋の光景を思い出した。 確かにあの部屋は、年に一度以外は開かないし、多分入れるのは今日だけだろうと。 三階にたどり着くと、ルッソは目の前の扉を開いた。 ギィィ・・・・ そしてなんのためらいもなく中に入った。
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