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家に上がってすぐに、フードの人間は、階段を一気に上がり出した。
ルッソ「あっ!何勝手に上がってんだよ!?」
ルッソも後を追って階段をかけ上がった。
ちょうど三階の階段の手前で立ち止まり、後ろを振り返った。
ルッソもキョロキョロしてみるが特に何もない・・・・
?「ねえ、この家で、鍵もついてないのに全く開かない扉ってない?なんか・・・物置のような小さいとこ。」
ルッソは真っ先に、キッチンのすぐそばのあれを思い出したが・・・
たぶん違うだろうと思いまた考え出す。
ルッソ「・・・そんな場所、特にはないよ?」
?「そう・・・・・」
しかし、あまりに悲しそうにするので、ルッソはもう少し考えてみることにした。
そこでふと思い出した事が一つ・・・
ルッソ「・・・祭壇・・・とか?」
?「・・・・連れていってくれるか?」
ルッソは頷き、一番上の三階までの階段を上がり出した。
何故、ルッソの家に祭壇があるのか。
アーシェオン家には古くからの言い伝えがあって、一年に一度年のはじめにだけ祈りを捧げるために入る部屋があり、この家のものは、13歳になる誕生日の日には必ず、この部屋で今年二度目の祈りを捧げなければいけないという。
確か今日がルッソの13歳の誕生日だった。
ルッソは、その言い伝えを思いだし、あの部屋の光景を思い出した。
確かにあの部屋は、年に一度以外は開かないし、多分入れるのは今日だけだろうと。
三階にたどり着くと、ルッソは目の前の扉を開いた。
ギィィ・・・・
そしてなんのためらいもなく中に入った。
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