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今から遥か昔、まだ人類が生まれてない頃に、悪魔と天使は地上を巡って戦争をしておりました。
ですが、いつまで経っても明確な勝敗はつかず、互いに戦争の目的も薄れてきました。
そして、それに見かねた中立な立場である神の一人が、ある提案をしました。
「悪魔にでも天使にでもなく、新たに生まれてくる者達に地上を譲ろう。」と。
この頃になると、悪魔達も天使達も、相手側のものにならなければ何でもよくなっていたので、互いにすんなりと了承しました。
そして、長い時間が経ち、人間達が誕生し始める頃になると、悪魔と天使達は互いの仲はすっかり良くなっていました。
一緒に談笑しあったり、恋人同士になる者達も少なくありませんでした。
そして、その頃に悪魔や天使達の間で流行っていたことは、人間や地上の生物の成長を見ることでした。
悪魔や天使達にとって、地上の生物の行動は、見ていて飽きを感じさせなくて、特に人間達の成長の速さには、驚きを隠せなかった者が多かったそうです。
そして、その人間の成長の速さに注目したある悪魔が、皆にこう提案しました。
「人間の成長の速さには、大変驚かされる。
ならば、我々悪魔が、人間の様々な才能を開花させて、人間達を戦わせるのはどうだろうか?」
皆はその提案に興味を惹かれて、その意見に賛成し、そして、それは百年ごとに行われるようになりました。
悪魔や天使達にとっては、百年に一度の大規模なお祭り兼ギャンブルゲーム。
人から見れば、狂気にまみれた444人の悪魔と人間のサバイバルゲーム…
デビルズ・ビット・ゲームが…
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