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「相手が俺じゃ不満かもしれないけど、今日は俺と一緒に昼食べてもらっていい?今まさに昼食べてたとこだからさ。」 一緒に?何かそんなこと言われたの初めてだから、涙が出… ポロッ た。 みっともない、止めなきゃ。 先輩もきっと困ってる。 カーディガンの袖でゴシゴシと涙を拭きとる。 止まれ、止まれ! 「誰かと弁当食べたいって言ってたっけ?その涙は俺で不満の涙か、嬉涙か。ま、俺的には後者の方が嬉しいが……止まった?」 何でそんなことまで知ってるのだろう。 とりあえず質問にコクコクと頷く。 「じゃ、さっきの答えから話そうか。俺が勝手に知ってるって宮野からしたらストーカーかって話だしな。」 先輩はニコッと笑う。 綺麗な笑顔… 今まで男性は恐怖の対象でしかなかったけれど、何て言うか、平尾先輩はそんな感じしないな。 一緒にいるの、嫌じゃない。 「宮野はさ、いつも昼、そこで食べてるだろ?実は俺もいつもあの扉上のスペースで食べてんだ。」 「そこ」と私のいる場所を指差す。 「だから、たまに呟く独り言とかで知ったんだよ。」 ……え? つまり、それは、その、今までの独り言全部聞かれてたってことじゃ。 それに、私、毎日クラスの子にここで理不尽なこと言われてて。 昨日なんて演技とはいえ、ものすごく嫌な女って思われても仕方ないようなことしちゃったよ?
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