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「今の発言、微妙にストーカーっぽいけど、違うからな。ちょうどここから見えるだけで…」 先輩が慌てて言う。 私が嫌だと思うことを本当に分かってるんじゃないかと思うくらい先回りして私の不安をなくしてくれる。 「お気遣い、ありがとうございます。」 気付くとそんなことを言っていた。 自分でも驚くほど自然に笑みが溢れた。 こんな風に男性に接されたことが今までなかったからかもしれない。 「いーえ。さて、俺の事情はこんなもんで。それより、何か用だったか?宮野が俺の事知ってるとは思わなかったから呼ばれた時は驚いたよ。」 何故か悪戯っぽい笑顔と共にコンビニのパンを開けながら問われた。 それを見てほとんど手つかずになっているお弁当のおかずを一つ口に放り込む。 「えっと、その、昨日ここで倒れた後保健室まで運んでもらったみたいなのでお礼を言いに…。古川先生に教えて頂いたんですけど、違いましたか?」 「ん、あぁ、俺だね。見てたら急にフラフラし出すからヤバいと思ってね。倒れた後そのまま意識飛ばされたから俺のせいかと…」 ちらりと目線をこちらに向けてくる。 「ち、違います!!その、ちょっと普段やらないようなことをして、えっと、あの……」 食いつくように異議を唱えようとしたが、昨日彼女たちを脅した事を思い出し、段々と声が小さくなる。 本当とんでもない事しちゃったな。 今考えたら悪い方向にどんどん思考が行ってしまう。 気が付いたら俯いて先輩の顔が見れなくなっている。
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