満月の下

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「どうぞ」 目の前にサラダと生姜焼きが出て来た。 「え?」 思わず彼を見上げる。 「登紀子さんほど上手くないですが」 登紀子とはおばさんの事。 「高倉さん作ったの?」 「きっと美月さん疲れて帰ってくると思って」 「嬉しい。 ご飯食べられると思ってなかったよ」 私は早速手を合わせ有り難く頂いた。 私の相向かいに座った高倉さんは麦茶を飲みながら頬杖を付いた。
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