8人が本棚に入れています
本棚に追加
そんなある日の帰り道、俺は柚都と一緒に帰っていた
「なぁ、アカ。(アカは俺のあだ名である。赤嶺のあかであろう)
高校どこいくん?」
俺は答える
「桐麗!
桐麗なら頭も何とかなるし、甲子園ねらえるだろ。
お前はどこ行くんだ?」
柚都はしばらく黙り込んでからやっと口を開いた
「俺、迷ってるんだ。桐麗にするか栄夏大東明(えいかだいとうめい)にするか」
栄夏大東明高校は、この秋田では少数の附属高校で近年は2年連続で甲子園に出場している
「最終決定はお前にまかせる。でもできるなら桐麗に来て、いっしょに野球やらねぇか?
みんな桐麗来たいみたいだよ」
実際、野球部では3年生ほぼ全員が桐麗高校を目指している
「うーん。桐麗かぁ。前期で呼ばれた方に行こう。」
正式には公立高校の前期選抜だ
基本的には面接、口頭試問、作文などによって合否がわかる
「まぁ、受験までゆっくり考えとけ(笑)
んじゃ、俺こっちだから。じゃーなー」
「うぃーす」
最初のコメントを投稿しよう!