仲間の進路

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そんなある日の帰り道、俺は柚都と一緒に帰っていた 「なぁ、アカ。(アカは俺のあだ名である。赤嶺のあかであろう) 高校どこいくん?」 俺は答える 「桐麗! 桐麗なら頭も何とかなるし、甲子園ねらえるだろ。 お前はどこ行くんだ?」 柚都はしばらく黙り込んでからやっと口を開いた 「俺、迷ってるんだ。桐麗にするか栄夏大東明(えいかだいとうめい)にするか」 栄夏大東明高校は、この秋田では少数の附属高校で近年は2年連続で甲子園に出場している 「最終決定はお前にまかせる。でもできるなら桐麗に来て、いっしょに野球やらねぇか? みんな桐麗来たいみたいだよ」 実際、野球部では3年生ほぼ全員が桐麗高校を目指している 「うーん。桐麗かぁ。前期で呼ばれた方に行こう。」 正式には公立高校の前期選抜だ 基本的には面接、口頭試問、作文などによって合否がわかる 「まぁ、受験までゆっくり考えとけ(笑) んじゃ、俺こっちだから。じゃーなー」 「うぃーす」
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